
美容や健康にとっても大事な睡眠。睡眠記録や睡眠分析を始めてみたいけど、指輪型と腕時計型のどっちがいいんだろう?またアップルウォッチとも最新のナンバリングモデル、少し前のモデル、安価なSEモデルと数種類販売されているため、どれを選べばいいのか迷いますよね。
私はiPhoneユーザーでスマートウォッチはアップルウォッチを愛用しているので、指輪型はオーラリング、腕時計型はアップルウォッチで比較します。
比較は以下の4点について行いました。
- 価格(導入コスト・ランニングコスト)
- 寝ている時の装着感
- 睡眠アプリの使いやすさ
- 睡眠データの精度
睡眠分析をするなら、オーラリングかアップルウォッチのどちらを買うべきでしょうか?人によって向き不向きのポイントも解説しているので、ぜひ最後まで読んでください。
価格
本体価格はモデルや計測項目でピンキリ「導入コスト」



本体価格はモデルや計測項目で価格は異なるので、両者のスペック、計測項目などを表にまとめてみました。
基本情報
アップルウォッチは、最軽量の2022年発売されたSE2なら26.4g モデルや素材によって重量が違いますが、ステンレスモデルは39.6gもあるのでSE2はかなり軽い。バッテリー持ちは、入浴時に充電を行えば満充電できて丸一日持つので個人的には気になりません。オーラリングは充電持ちが良いので、出張や旅行が多い人はオーラリングは便利。
オーラリング | アップルウォッチ | |
---|---|---|
タイプ | 指輪型 | 腕時計型 |
シリーズ | gen3 | series6 (最新watchOS9) |
充電サイクル | 4-5日に1回 | 原則毎日 入浴時の充電がおすすめ |
バッテリー残20%から 満充電までの時間 | 約30分 | 約50分 |
アプリ価格 | 月額6.99ドル (GUCCI版は永久無料) | 0円〜 |
本体価格 | 299ドル〜 (別途関税、国際送料) | 37,800円〜 |
素材・重量 | チタン・4g | アルミ・26.4g |
計測できること
オーラリング、アップルウォッチ共に最新モデルであれば計測できる項目は同じ。睡眠分析の元は心拍数なので、どのモデルを選択しても何時に寝て何時に目覚めて、睡眠時間は○時間という最低限のデータは取れます。計測できる項目が増えると共に高価格になるので、必要な機能と価格で最適なモデルを選びましょう。それぞれ素材の違いで価格も異なります。
オーラリング | アップルウォッチ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
gen3 | gen2 | シリーズ8 | SE2 | シリーズ7 | シリーズ6 | |
価格 | 299ドル〜 | – | 59,800円〜 | 37,800円〜 | 44,900円 (アップルストア整備済み製品) 2022/10現在 | – |
心拍数 | ○ | △ (24時間ではない) | ○ | ○ | ○ | ○ |
加速度センサー | ○ | – | ○ | ○ | ○ | ○ |
血中酸素ウェルネス | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ |
皮膚温センサー | ○ | × | ○ | × | × | × |
アプリの機能と価格「ランニングコスト」
アプリはオーラリングは「オーラリング専用アプリ」アップルウォッチはWatchOS9で睡眠強化されたということで初めから入っている「アップル純正睡眠アプリ」と、アップルウォッチを購入したらとりあえず入れとけアプリとして名高い「autosleep」の3つのアプリでの比較です。
オーラリング | アップルウォッチ | ||
---|---|---|---|
アプリ | オーラリングアプリ | アップル純正睡眠アプリ | autosleep |
価格 | 月額6.99ドル (2022/10末までの購入で半年無料、GUCCI版は永久無料) | 0円 | 買い切り800円 |
睡眠睡眠 | ○ | ○ | ○ |
睡眠レベル | ○ | ○ | ○ |
心拍グラフ | ○ | ○ | ○ |
血中酸素濃度 | ○ | △ (series5以降) | △ (series5以降) |
皮膚体温 | ○ | △ (series8のみ) | × |
呼吸数 | ○ | ○ | ○ |
睡眠時の動き | ○ | × | × |
寝付くまでの時間 | ○ | ○ | ○ |
スマートアラーム (眠りが浅い時にアラーム) | × | × | ○ |
昼寝の検出 | ◎ | ○ | ◎ |
解説やアドバイス | ◎ | ○ | △ |
オーラリングのみの機能は睡眠時の動きです。注意すべき点は、アップルウォッチの安価なモデルであるSE2や古いナンバリングモデルは血中酸素濃度などが計測できないことです。しかし、オーラリングもアップルウォッチどちらも睡眠トラッカーとして基本的な睡眠時間や睡眠レベルと心拍は計測可能です。その他今回、装着感などを比較するにあたって関係しそうな項目の補足
装着感
睡眠時に装着して違和感がないのはどっち?



どれだけセンサーの精度が高くても、装着に難がありきちんと計測できなかったり、寝ている時に不快で睡眠を妨げるようであれば元も子もないですよね。指輪や腕時計が気になって寝つきが悪くなってしまうと意味がないので装着感も重要なポイントです。
アップルウォッチは腕時計というよりリストバンドに近い装着感



アップルウォッチからはアップル純正でもレザー系から、ナイロン系までさまざまなバンドが販売されています。就寝時によくおすすめされているものは、スポーツバンド、スポーツループ、ブレイデッドソロループなど。結論から言うと、寝る時には純正スポーツループが一番快適です。
睡眠用のバンドの選ぶポイントは2つ
- ピッタリ装着
- 素材感
きちんと脈拍などの数値を計測するためには、手首に密着して各種センサーが機能すること。また、素材は装着感の快適さからシリコンやラバーよりも柔らかく手首に沿うナイロン性がオススメ。この両方を満たすのは、マジックテープでビリビリビリッ!と止めるタイプのスポーツループ。穴で最初から決められた長さに調整するのではなく、手首に巻いて装着感がよい長さで自由にマジックテープで止めれることから手首にピッタリ装着可能。見た目はカッコよくないのですが、睡眠時はこれ一択といっていいほど最適です。次点は同じくファブリックで伸び縮みするブレイデッドソロループ。ですが、手首が細めの日本人女性だと最小サイズであるサイズ1でも緩くセンサーが働かずきちんと計測できない可能性もあります。私の場合就寝時あまり動かないためか睡眠時の計測は大丈夫でしたが、普段のウォーキングでも心拍がうまく測れないことがあったり日常使用で画面が頻繁にロックされてしまうので早々に手放してしまいました。女性にはアップル純正スポーツループがおすすめです。
ピッタリに装着すると手首と一体化して不思議とほとんど重さも感じません。腕時計というよりリストバンドに近いので、普段から腕時計をされている方、ブレスレットをよくつけている方は全く気にならないと思います。
オーラリングは公式に推奨されている左手人差し指に装着。指輪の方が違和感ないと言っている方が多いようですが、オーラリングは厚みも太さもカルティエのラブリングのようなファッションリングくらいあって存在感があるし、指への装着感も出やすい指輪です。シンプルな細い結婚指輪を常時つけているから、オーラリングも違和感なく装着できると考えていると最初は慣れないかも。むくみがアクセサリーに慣れていない方は、購入の前に厚みや太さが同等のリングを一度つけっぱなしで寝てみるといいかもしれません。
私の個人的な感想。
ステンレスモデルで39.6gと40/41mmモデルでも最も重いモデル。オーラリングはGUCCIモデルで通常のオーラリングより少し幅が細め。通常モデルと比較してオーラリングに分のある組み合わせでの比較ですが、当初から違和感がなく装着できたのはアップルウォッチの方でした。とはいっても、私は着け外しに専用のドライバーが必要で簡単に外せないカルティエのラブブレスを寝る時もずっと2連でつけっぱなしで慣れているのもあります。指輪は細めのリングならつけっぱなしも大丈夫ですが、体調によってむくみが出やすい手の指に太くて厚みのある指輪は少々きつい。
ブレスレットや指輪でも帰宅後すぐに外す方もいるし着けっぱなしでも気にならない人もいて人それぞれなので、初めて購入する方はアップルウォッチはアップルストアなど店頭で試着、オーラリングは太さや厚みのある指輪をつけっぱなしで寝てみるのがいいと思います。
睡眠検出の精度
ここ1週間の平均の睡眠時間は?先週の金曜日は何時に寝た?体がだるいのは寝過ぎなのかも。単純な睡眠記録だけでも生活改善に役立てることができます。アプリベースで精度の比較を表にまとめてみました。覚醒の精度は
オーラリング | アップルウォッチ | |||
---|---|---|---|---|
アプリ | オーラリングアプリ | アップル純正睡眠アプリ | autosleep | |
価格 | 月額6.99ドル (2022/10末までの購入で半年無料、GUCCI版は永久無料) | 0円 | 買い切り800円 | |
睡眠時間の調整 | × | × | ○ | |
覚醒の精度 | ○ | ○ | ○ | |
昼寝 | 検出 | ○ (18時以降の仮眠は翌日換算) | ○ | ◎ |
睡眠レベル | ○ | × | ○ |
昼寝も自動で記録される「検出精度」
昼寝してますか?会社勤めの方なら昼食後の30分、主婦の方なら夕食の買い出しの前の1時間など、昼寝をする方も多いと思います。私も昼寝をよくするので、昼寝の検出精度も重要項目の一つです!こちらは1時間ほど昼寝をした時の比較画像です。









オーラリングは、夜の睡眠と同じようにノンレム睡眠、深い睡眠などの睡眠レベルなどもきちんと計測されています。一方、アップルウォッチの純正ヘルスケアでは睡眠レベルや心拍は表示されず、時間のみの記録。アップルウォッチの純正ヘルスケアでは睡眠モードに設定されていないと睡眠の詳細が記録されません。
昼寝をする方、昼寝でもしっかり休息が取れているのか確認したい方は、オーラリングかアップルウォッチで有料アプリautosleepがオススメ。
アップル純正睡眠アプリでレム睡眠レベルが分からないのはなぜ?
アップル純正の睡眠アプリは「睡眠集中モード」を起動している時のみに、睡眠レベルや皮膚体温を計測できるようです。そのため、「睡眠集中モード」を起動していない昼間は、睡眠の詳細が記録されません。通常、就寝時間によって自動で睡眠集中モードに移行するため、設定してしまえば操作は不要です。一方でアップルウォッチの有料アプリautosleepや、オーラリングは睡眠設定不要で自動でつけて寝るだけで記録されます。
睡眠アプリ
計測できる項目も重要ですが、そのデータを使ってどのように見やすく可視化されているかは超重要!デザイン、グラフ、スコア化やアドバイスまで、比較していきたいと思います。
レム睡眠?深い睡眠?「睡眠レベルの表示」






アップルの睡眠アプリ純正ヘルスケアでは、睡眠の深さをただデータとして記録していくだけの最低限の機能といった印象。睡眠中の心拍、呼吸数も記録されます。
次にouraring(オーラリング)の睡眠アプリ。












一方でouraring(オーラリング)は睡眠レベルや心拍、呼吸数、血中酸素濃度、に加え睡眠中のうごきや効率、総合的にアプリが判断してスコア化、さらに改善のためのアドバイスまで出してくれます。グラフは美しく見やすい。
寝ている時に無呼吸になってない?「呼吸数の計測」
呼吸数はぐっすり眠れているかの指標から、睡眠時無呼吸症候群、口呼吸になってないかもわかります。枕やマットレスなどベッド環境を変更することで快適な睡眠へと改善もできるので重要な指標。
オーラリングだけの機能・睡眠時多動?「睡眠時の動き」
寝相が悪い、寝ている時によく動く。オーラリングもアップルウォッチも加速度センサーがついていますが、現時点で就寝中の動きが記録されるのはオーラリングのみ。
このデータはどういう意味?「解説やアドバイス」
そもそもレム睡眠って何?睡眠効率はどんな指標?という解説から、今日の睡眠はよかった?悪かった?などの解説やアドバイスがあるのはオーラリング。海外初のアプリですが、意外ときちんと意味のわかる日本語に翻訳されています。数字やグラフが表示されるだけではないので、分析の
毎日チェックするアプリだからデザインも重要「見た目の違い」
デザインの美しさは好みもあると思いますが、オーラリングが美しくグラフや数値なども見やすいと思います。
スマートアラーム
眠りが浅い時にアラームで目覚め快適
朝起きるのが苦手な人には、かなりオススメの機能です!あらかじめ起きる時間帯を設定して、睡眠分析から眠りが浅くなったタイミングでアラームを鳴らしてくれます。この機能が使えるのはautosleepのみ。さらにアップルウォッチの振動のアラームは、手首をトントントンっと優しく起こしてくれるので、朝が弱かったり起きれない人は試して欲しい。
私も上が100未満のやや低血圧で朝起きるのが苦手で、大音量のアラームを3段階以上のスヌーズを駆使しても遅刻してしまうことも多かったです。朝が苦手な人ならわかると思うのですが、緊急事態っぽいアラーム音を使っていて起きた瞬間心臓バクバクなんてことも。音で強制的に起こされるよりも、パートナーに優しく起こされるような手首の振動の方が起きやすいのは明らか。
まとめ



この記事では、睡眠トラッカーとして装着感、アプリ、昼寝検出の観点からオーラリングとアップルウォッチを比較しましたがいかがでしたでしょうか。価格やライフスタイル、どこまで分析したいかなどから選ぶのが良いと思います。
- 出張などが多く毎日充電できない
- 普段から腕時計をしておらず睡眠時に時計なんて考えられない
その他、普段時計は機械式などをつけている方も指輪型のオーラリングの方が気軽に導入できそう。アップルウォッチは通知やSuica、さまざまなアプリを入れることもできるので睡眠トラッカーとしてだけではなく他の機能も使いたい方はアップルウォッチの方がおすすめです!
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